はびより

ご飯と写真とコーヒー好きの日常

靴磨きから見えてくる「所有」と「消費」

今日は朝から靴磨きをしました。

靴磨きは僕にとってリラックスタイムでもあるのですが、そこで靴を磨きながら思ったことがひとつ。

「なぜ僕は革靴を維持する手段として、物が増えるにもかかわらず買い換えではなくてメンテナンスすることを選んだのか」ということでした。

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・汚れ落とし用の馬毛ブラシ

・靴クリーム

・クリームを馴染ませるための豚毛ブラシ

・磨き用の軍手

・シューキーパー

 

物をキレイな状態に保つためには『買い替えのスパンを短くする』という方法と『メンテナンスしながら長持ちさせる』という方法があると思うのですが、僕が革靴に対してとっているスタンスは後者です。

前者なら百均の靴磨きスポンジみたいなのがひとつあればとりあえずは間に合うかと思います。

 

ミニマリストとして持ち物を減らすためには、手入れやメンテナンスのためのアイテムを最小限に抑え買い替えのスパンを短くするようにした方が良いのでしょうが、そうしていないものが革靴以外にもいくつかあります。

 

冬のコートもそのひとつです。

洋服ブラシという物を一つ増やしてでも、ブラシがけをして長持ちさせることを選んでいます。

反対に、同じ洋服でも毎日着るシャツに関しては、傷んだらすぐ買い替えられるようにリーズナブルで手に入れやすいブランドのものを着るようにしています。

 

この違いは何なのでしょうか。

 

「所有」と「消費」のメリハリ

単純に金額の問題ということがあると思います。

革靴もコートも、僕にとっては奮発して購入したものなので長く使い続けて元を取りたいという気持ちがあるのかもしれません。

しかしどちらも、買うときに安いほうを選ぶこともできたはずです。

 

そこでコートとシャツに何の違いがあったのかと考えた時に思ったことが「所有」と「消費」です。

シャツを買うときの思考が「傷んだり取れない汚れが付いたらすぐ買い替え。安くていつでも買えるもの」だったのに対して、コートを買う時は「一生もののつもりで。本当に気に入れば金額は気にしない」というものでした。

最初からシャツは「消費」するつもりで、コートは「所有」するつもりだったのです。

ここでの基準は”満足度”だと思います。

所有したほうが満足度が高いのか、それとも消費した方が高いのか。

コートは僕にとって、5千円のものと3万円のものの差が顕著に感じられたため、手入れの手間が増えたとしても高い方を選んで”所有”して着た方が満足度が高いと思いました。

対してシャツは、2千円のものと8千円のものの差が僕には分からず、安いものをがんがん着倒して”消費”した方がストレスなく高い満足度が得られると思われました。

※ちなみに2万円ぐらいするシャツを買う気なく試着してみたことがあるのですが、袖に手を通した瞬間に「うわ。気持ちええ。なんやこれ。最高。全部これにしたい」と思ったことがあります。ここまで高いと僕にも差が分かるようです。

 

何かを買おうとした時、この所有と消費のメリハリを付けてモノ選びをすると買い物での失敗が少なくなると思います。

何か欲しいと思った時に、それは自分にとって所有したいものなのか消費するものなのかはっきりさせるということです。

シャツの例で言うと、金額の違いが分からないのだから2千円を超えるシャツを行き当たりばったりで買ってしまうと、満足度は変わらないのに不要な出費が増えてしまうことになります。2千円のシャツの満足度が10で5千円のシャツの満足度も10ならば、差額の3千円は不要な出費ですよね。

シャツは自分にとって消費するものなんだとメリハリを付けることで、失敗が減ると思います。

 

 

また、他に僕が「消費」と分類しているものに食器洗いスポンジがあります。

スポンジだと良いやつを選んでも金額はたかがしれていますが、これも”所有”するのか”消費”するのかのメリハリを付けることで上手に使うことが出来ると思います。

スポンジで僕が最も重視する基準は「衛生面」です。

耐久性があり長持ちするスポンジを使うことを「所有」、すぐダメになる安物スポンジを使うことを「消費」とするならば、より衛生的なのは後者だと思うので、僕は徹底して安いものを高スパンで交換しています。百均に置いてある8個入りなんかだと1個13.5円です。3日に1個のペースで交換しても、ひと月のスポンジ代は135円です。正直すぐぺしゃんこになって耐久性なんか皆無ですが、僕が重視する衛生面から見れば最高の使い方となります。

 

 

このように、モノの使い道が『所有』なのか『消費』なのかメリハリを付けることで上手な買い物が出来るようになると思います。

 

一番避けたいのは「中途半端」「行き当たりばったり」です。

出費はかさむし満足感も得られない。

今後もこの「所有」と「消費」で、モノと上手に付き合っていけたらと思います。

 

 

それから最初に書いた靴磨きについて補足ですが、クリームを塗ってブラッシングした後、仕上げの磨きをするときの布は軍手がおすすめです。

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しっかり力を入れて磨けますし、細かいところまで指が届くので普通の布で磨くより断然やりやすいです。

綿100%の軍手がおすすめ。

ぜひお試しください!