この世には、認識してはいるものの特に積極的にアプローチするわけでもなく、かといって決して遠ざけているわけでもない、というものが存在する。
今日僕がお昼に食べた料理も、そんな不思議なもののひとつ。
そう、「コロッケそば」だ。
関東圏の立ち食いそば屋でよく見かけられるようだが、いかんせん立ち食いそば屋なんて行ったこともないし、こちとら熊本生まれ熊本育ちの生粋の肥後っ子だ。
そんな僕にご近所さんからコロッケのプレゼント。
僕は思った。こりゃコロッケそば食べるしかねーな、と。
決してゲテモノ料理というわけでは無いが、人によっては「え~~・・・」となるだろうし、きっと食べたことのない人の方が多いだろう。
さっそくとりかかる。
用意するのはいたってシンプル。
「そば」と「コロッケ」だ。
今回はコロッケは入手済みのため、そばをちゃちゃっと茹でるだけ。
もらったコロッケ。
そばに乗せる。
見た目は悪くない。
いきなりコロッケに手は付けず、少し汁を吸うのを待ったほうが良いだろう。
ということでまずは麺。
うん、麺がまずい。そもそも麺がまずい。
だが今日の主役はコロッケだ。
気を取り直してコロッケと向きあおう。
衣にしっかりと汁を吸い込んでいる。
パクリ。
・・・・・・。
うまぁ~~い。
うまい!!!
いい感じでコロッケの衣がだしを吸い込んでおり、コロッケの欠点であるパサパサ感を絶妙にカバーしている!!!
これはうまい。
コロッケがあまり好きではないという人でも、「コロッケそば」に入っているコロッケなら食べられるのではないだろうか。
コツは、コロッケに汁をひたひたに染み込ませることだ。
麺がくそまずかったことも忘れ、ぺろりと完食してしまった。
ぜひ一度、本場関東の立ち食いそば屋で本物のコロッケそばを食べてみたくなった。
「コロッケそば」収録。
【今日のいっぷく】