先々週のよく晴れた週末、冬の上着を片付けてしまおうと手洗いに挑戦した。片付けるとは言っても、クローゼットの上段にかけっぱなしになっている状態から、下段に移動して畳む状態にするだけなのだが。
ひざ丈のダウン、ウールのハーフコート、チャックのジャンパー。ダウンを着る機会はほとんどなく、ウールコートはジャンパー購入によって着る機会が激減したため、次の冬は左のジャンパーのみで過ごせるのではないかと思っている。
ちなみにダウンは8年、コートは3年使用。お手入れといえば、それぞれ数回クリーニングに出した程度であろうか。僕はクリーニング店でのアルバイト経験があり洗濯に関して多少の知識があるのだが、ドライクリーニングは汗などの水溶性の汚れを落とすのには向いていない。冬に着る衣類とはいえそれなりに汗もかいているわけで、ドライのみのお手入れだととりきれない汚れがあるだろう。
今回は根こそぎすっきりさせたいと思い、お湯と洗剤による手洗いを実行することにした。なお、3着のうちダウンのみ水温30度での手洗い可能の表示があり、残り2着はドライセキユ系+水洗い不可の表示があった。
浴槽にお湯をためていく。水温は40度に設定した。洗剤は普段の洗濯で使っている『海へ』を使用。シャワーでしっかりと泡立てながらためていく。
上着が十分につかる水量になったら上から足で押し洗いしていく。しっかりと洗剤液を浸透させるためにその後10分ほどつけ置き。再度軽く押し洗いをして引き上げた。
そこにある光景を見て僕は思った。
ドブかな?
浴槽に残った水が泥水である。タイトルに「見て」とは書いたが、正直見せたくない気もする。一応のせるけど見なくてもいいよ。
わぁ、汚い。
この後ていねいにすすぎを行い、上と同じ洗いの作業をもう一度行った。洗濯後のすすぎや脱水、想定外の2度目の洗濯などかなりの重労働であったが、すっきり感は半端なかった。
なお、形を整えて干したあとは、水洗い不可の表示を無視したことによるデメリットは感じなかった。しわくちゃになって縮んだり、中の詰め物が片寄ったりした形跡もない。
ということで、あまり汚れを意識しない冬物で、きちんとドライクリーニングを行っていたとしても、水洗いをするとこれだけの汚れが出てくるということが分かった。一度も水で洗ったことがない上着をお持ちの方は、ぜひ1度挑戦してみてほしい。