同じものを写していても、写真の縦横比が違うだけで与える印象はだいぶ変わります。人の目は、画面が横長になるほどそれ以外のものが気にならなくなるとマンガ(修羅の門だったかな?)で読んだことがある気がするのですが、実際に映画の画面なんかは横長ですよね。あれで話に集中できるようになるわけです。
僕がフィルムカメラを愛用しているのは35ミリフィルムの3:2のアスペクト比が好きだからというのもあります。ちなみに最近はまっている二眼レフカメラは1:1の正方形です。
あまり考えたことがないという人が多いと思いますが、今回は同じ写真のアスペクト比を変えながら、どんな感じになるのか実際に見てみたいと思います。
1:1
まずは正方形。インスタグラムはこれですね。真ん中に置いたものに目線が素直にいくような印象です。私は。優しいイメージ。構図などが難しいと言われますが、物を撮るのに適してるのかなと思います。
4:3
続いて4:3。コンパクトデジカメで採用されている比率で、一番みなさんになじみのあるものかもしれません。ややシャツの印象が薄れ、全体に馴染んだような、溶け込んだような感じがします。だらっとしたようにも感じる。
3:2
さらに横長に。これが35ミリフィルムサイズです。シャツが遠くにいったように感じながらも、全体的な画面への集中度は増したのではないでしょうか。僕はこれが好き。写っているものというよりは、画面全体が引き締まる感じがします。
さて、いかがだったでしょうか。今思ったけど、画面の上に木の板で線が入ってて、比率の話する例に使う写真としてはダメだった気がしますが、もう遅いです。
ちなみに人を撮るとこんな感じになります。
・35ミリフィルムで撮影したもの
・二眼レフ(正方形)で撮影したもの
みなさんはどの比率がお好きですか?