毎年、年末に祖母の家で餅つきをやります。餅つきと言っても近年は臼でなく機械でついているのですが…。ちなみに使わなくなった臼は庭に放置してたらしいのですが、どこかのおじさんが結構な高値で買い取っていったそうです。
なお、今回僕が最も伝えたい餅のうまさについては後半で。
餅つき
昨日は天気も良くて餅つき日和だったのか、お隣さんもそのお隣さんも餅つきしていました。
7時半にスタート。
今年はもち米60キロです。2日前から水に浸けて準備しておきます。
こちらが蒸し器。
真ん中に水を入れ、上にもち米を入れた鍋を重ねて蒸します。
火の管理は僕の仕事です。
丸太系の太い木はいいんですが、薄い板系の木は煙と灰が出やすいので気をつけます。
蒸しが終わると「つき」です。メインの作業ですが、残念ながらここだけ機械化してます(^^;)
自動餅つき機です。「ついてないやないか!」といった声が聞こえてきそうです。
フタをしてしばらくすると丸くなってきます。
まだわずかにお米の粒々が残っています。ここからさらにねっていくと、つやつやになります。つやつやは撮り忘れました。つきおわると次は丸める作業です。
作業場はこちら。
手前に写ってるのが餅つき機ですね。
ばあちゃんが小さくちぎる係。僕が丸める係。
どんどん敷きつめていきます。
蒸してついて丸めるという作業を何度も繰り返します。一年分、数百個。
最後に乾燥させたら完成です。
12時には餅つき終了。
いつもは、皿に醤油を準備して餅を丸めながらできたてをつまみ食いするんですが、今年はばたばたしてて食べる余裕がありませんでした。あんこ餅も今年はなし。
いざ食す
で今日、早速できあがったお餅を食べました!
ここが一番言いたい部分なのですが、こうやって作った餅は市販の切り餅とはまっっったく違います。なんというか、あれは餅ではありません。東京に住んでたことがあるのですが、その時、市販の餅しか食べたことのない人にこれを食べさせたら、百人が百人とも「なにこれ!?うま!!全然違う!これが餅なのか!」と言っていました。実際には4人ぐらいです。
トースターで焼いていきます。左がちょうど1年前についた餅で、右が昨日ついた餅。食べ比べてみました。去年のは結構ひび割れしてますね。
先に、丸くなってる方を下にして焼くとうまく焼けます。
焦げ目がついたらひっくり返します。つきたてはまだ水分が抜けきっていないので柔らかく、すぐ膨らみます。
下から破裂した。
膨らみすぎるといけないので途中でつぶしてあげます。
焼けました。
食べやすいように、軽くつぶしてから食べます。
もう見た目から市販のものとは違いますね。外ぱりぱり中もっちもちびろーん。
付けるのは納豆と砂糖じょうゆの2種類。
納豆~。
納豆には、秘伝のもろみを加えます。九州の人にはおなじみの『しょんしょん』。
砂糖じょうゆ~。
つきたては柔らかさがありながらも表面はしっかりぱりぱり。去年のは水分が抜けきってばりばりごりごり。どっちも旨い。
つきたてはまだやわらかいので、お雑煮にももってこいですね。
でもおすすめはやっぱり、トースターかストーブでカリカリに焼いた餅かな。市販のものでは絶対にこうはならないですからね。もう市販の餅は二度と食べられなくなります。
ぜひ1度、本物の餅の味を食べてみてほしいです。