高校生のころに買って、10年近く使っていた腕時計が動かなくなってしまいました。ソーラー電池で動くタイプのものだったのですが、どうやら電池の寿命のようです。時間は携帯でも確認できますが僕には腕時計が必須です。いちいち携帯をひらくのが面倒ということもありますし、人前で携帯を触るのがあまり好きではないので。
ということで新しい時計を探さなければなりませんが、近くに時計屋がないためネットで探すことになります。
新しい時計を探すにあたっては、
・シンプルなデザインであること
・革ベルトであること
・アナログ式であること
・秒針があること
・ケースの直径が38mm以下で薄さ10mm以下
・安いこと
を条件に探してみました。上の方が優先順位は高いです。
シンプルであることは言わずもがなですね。今までの時計が金属ベルトで冬とても冷たかったので、今回は革ベルトで。デジタルにそれほど抵抗はありませんが、1本で済ませるためにはフォーマル寄りで選ぶ必要があります。よってアナログ式が望ましいです。
秒針は、時計が動いていることの確認用としてあったほうがいいですね。2針だけで秒針の無いものの方がシンプルで惹かれるものはあるのですが、心配性なんです。時間に対して特に。
サイズに関しては、僕は手首が細いため(15.5cm)ゴツくて分厚い時計が似合いません。上記ぐらいのサイズに収まるのが理想です。シャツの袖の下に隠れて欲しいので薄さも重要です。
金額は、どんなに高くても2万円までで探しました。このラインは僕がどんなに大金持ちになったとしても変わらない気がします。時計はあくまで実用品だと思っています。
スカーゲン
まず最初に思いついたのは『スカーゲン』です。
無駄を削ぎ落としたシンプルなデザインに、「デザインの美しさと品質の高さは必ずしも高価である必要はない」というブランドの信念が好きで、今度時計を買う時は絶対スカーゲンにしようと思っていました。”薄い腕時計”で検索するとよく出てきます。
秒針もなく、とにかくシンプルです。ケースの厚みは6mmとその薄さも僕好みです。
ただ、惜しむらくはケース直径が42mmでベルトが17.5cm~ということ。かなり手の大きな人を想定して作られています。秒針が無いことは許せても、サイズが全く合いませんね。他のデザインも、革ベルトは軒並み40mm超えです。残念。
ただ、手が大きめで薄い時計を探している人にはかなりおすすめできるブランドです。黒にブルーの文字盤もかっこいいですね。初めて時計屋でスカーゲンを知ったのはこれですが、一目惚れしましたね。
ブルーの文字盤がカッコいい。
ピエール・ラニエ
次に選択肢としてあがったのは、『ピエール・ラニエ』です。こちらもスカーゲンに負けず劣らずシンプルで薄い!文字盤に日付もあって秒針もあります。
ただ、こちらもベルトが17.5cm~とかなり長めです。ケース直径は36mmと申し分ないんですけどね。ベルトは交換して対処することもできますが、「うーん・・・。交換するのもなぁ」という感じ。
そして、色々悩んだあげくここにきて生まれた感情は、
「なんか、1万円でも高いなぁ」
でした。
1,000円の腕時計
ここからとにかく”安さ”重視の時計探しが始まります。
まずは安いことに定評のある『チープカシオ』と呼ばれるカシオ時計です。チープカシオというのはあくまで俗称であって、1000円前後で購入できるカシオの腕時計を総称して呼ばれています。僕は今回の時計探しで初めて知った言葉なのですが、浸透しているのかAmazonで「チープカシオ」で検索するとちゃんと出てきました。
アナログもいくつかありますが、ほとんどはデジタル時計ですね。安さとシンプルなデザインに加え、時計としてちゃんと狂わない信頼性から評価はとても高いです。
デジタルが欲しくなればここから選ぶと思いますが、今回は見送り。
そして今回、僕が購入した時計が、シチズンの「ファルコン」というシリーズの時計です。
ケースは直径34mm、厚さ7mmと完璧。さらにベルトも14cm~と非の打ち所がありません。最初に挙げた条件もすべて満たしています。不安なのはやはりチープさでしょうか。評価はかなり高いようですが、あくま“1000円にしては”ということのような気もします。
実物が見れないことの不安はありますが、ここは購入に踏み切ることにしました。ベルトはとにかく安っぽいという声が多数あり、所有者のブログなどを見ても確かにビニール感がでていたので、替えの革ベルトも一緒に注文しました。
こちらも1000円ほど。カーフのシンプルな黒ベルトです。本体がこの金額だとベルト交換もちゅうちょせずにすみます。
そして今日、時計が届きました! 早速開けます。
良い!!
確かにベルトはテカテカしてビニール感が漂っていますが、本体部分にチープさは全く感じません。これは大成功の予感がします。
早速ベルトを付け替えましょう。
細かい部品や最低限の工具も入っています。
まずはベルトを外します。
やっぱかっこいいよ。
付け替えは5分もかからず完了しました。
革の質感もいい感じです。ベルトと合わせて2000円ですが、安っぽさは微塵も感じません。むしろ安さからくる圧倒的軽さが魅力にもなっています。
手首にはめたところ。
セピア色にすると雑誌の表紙に見えなくもない。
とっても気に入りました。電池は3年もつとのことですが、余裕を見て2年ぐらいのペースで交換したいと思います。1000円なので2年ごとに本体部分だけ買い換えるのもありですね。
10年ぶりの腕時計購入でしたが、2000円でこれほどのわくわくが味わえて大成功でした。